インタビュー

interview

〜第二回〜

映像専門学校「UTB映像アカデミー」
教育指導責任者/プロデューサー

松澤和行さん

プラネアールスタジオについて 1/2

パッと見ただけで病院と分かる背景構成が使いやすい

私の場合は、医療系情報番組で企画が決まったらすぐに初台玉井病院のスケジュールを確認していました。病室や手術室はもちろん、スタジオを全体的に使って撮影できます。
設備なども、誰もがパッと見て病院と分かる雰囲気があっていいですね。最新鋭の医療機器だと、逆に病院っぽく見えなかったりするんですよ。
実際の病院だと、本当に稼働している機器が設置されているために、「絶対にさわらないでくれ」と言われることもあります。歯科なんかもそうですね。そのせいで役者が雰囲気を掴みづらく感じることもあるものです。初台玉井病院の機器は撮影用のセットなので、触っても大丈夫なんですよね。

あと、渋谷区初台というアクセスの良さが魅力的です。病院の背景が欲しい時は常にドラフト1位の存在なので、空いていてほしいスタジオといえます。
赤羽病院スタジオは、ストレッチャーホールの画が欲しいときに頻繁に利用しました。エレベーターを出て医師たちが待ち受けるシーンなどでは重宝しています。
そのシーンだけを撮りに行ったりすることもありますね。そこだけ切り取って使えますので。
夜中の撮影など、時間的に無理が利くのも助かります。

笹塚Bスタジオは歯科の映像が撮れますね。「虫歯を放っておくと死ぬ!」という企画の撮影で使いました(笑)。実際の歯科はなかなか撮影できないので、助かります。

セットを作るより場面に特化したスタジオを選び、コストを抑える

家庭裁判所での話を作ることになったことがありました。実際の家裁は円卓だったりするので作る予定でしたが、どうしてもパッと見て裁判所に感じないセットになってしまって。そこで美術さんから「作り直すより哲学堂ロケーションセットを使い、小道具をプラスアルファしたほうがイイものになる」と意見が出ました。セットを作り直すと何百万円とかかってしまうこともあり、空いていて本当に助かりました(笑)。

細かいところですが、面会室の顔が向き合う丸い穴の箇所があるじゃないですか? 実際、あそこは二重構造になっていて、ボールペンなど細い物が通り抜けられないようになっていてます。哲学堂ロケーションセットは、それが本物同様に作ってあるんですよ。必ず映り込むところなので、そのこだわりは本当に素晴らしい!

面会室の穴あと、今はマンガ喫茶というシチュエーションはよく必要になるんです。これまでは、実際に営業するマンガ喫茶を全室借りきらなければ撮影できませんでした。そのため、使いたくても使用料がネックで断念することも…。
中野弥生町スタジオのおかげで、その制約はなくなりましたね。この背景を求めていた制作者はかなり多いはずです。
ここは是非使ってみたいスタジオです。

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