インタビュー

interview

第四回

製作部次長 ラインプロデューサー/株式会社東映テレビ・プロダクション

磯崎憲一さん

プロフィール
製作部次長 ラインプロデューサー/株式会社東映テレビ・プロダクション
磯崎憲一 (いそざきけんいち)
映像関連の専門学校を卒業後、北区文化振興財団勤務を経て、1997年よりフリーランスの制作担当スタッフとしてドラマ「はぐれ刑事純情派」シリーズなどに携わる。以降、テレビ朝日水曜 21 時枠の刑事もの連ドラ作品を中心にキャリアを重ね、2004 年に東映テレビ・プロダクションに入社。
12年間続いている「警視庁捜査一課9係」を始め、「臨場」「遺留捜査」な どの連ドラ、土曜ワイド「トラベルミステリー」などの2時間ドラマ他、数多くの作品に関わり、現在は制作進行を統括するラインプロデューサーとして活躍中。

ロケーション選びは、いかに想像を膨らませるか

ロケーション選びで大事なのは、どれだけ監督のイメージに近づけるか。
監督からの要望は人によってまちまちですが、最初はざっくりしたイメージを出してくる方が多い。我々制作担当は、そこからいかに想像を膨らませていくかなんです。

例えば、主人公の住まいが「古いアパート」だとしたら、それはどんな古いアパートなのか、どんな環境、立地なのか考えることが求められます。川沿いの遊歩道にあるアパートなら、外での芝居もいいよね、とイメージを膨らませていく作業なので。単にアパートならアパート、病院なら病院を、そのまま提示して終わりではないんです。

ただし、作品本意で考えるとはいえ、予算や時間の制約、撮影許可がもらえるかなど、様々な条件があります。そんな中でもベストなものを監督に提示したい。だからこそ手を抜かない。それがプロとしての矜持だ。現場では常にそう思ってやっていましたね。

現場の需要や要望を次々と実現

刑事ドラマは、ロケーションの箱数がものすごく多く必要なんです。
というのも、1話の中でも、刑事たちは色々な場所に聞き込みに行きますよね。その一軒一軒が全て違う場所でなければならない。
さらに一般的な連ドラと違って、1話ごとに違うストーリーなので、毎回いろんな舞台が出てくるわけです。

普通の連ドラなら、最初に主な舞台設定を決めてしまえば1クールいけるんですけど、刑事ものは1クール12本だったら、メインの舞台だけでも12箇所全部バラバラ。それを、時間の制約がある中でロケハンしなければならないので、様々なロケーションが揃っているプラネアールは、頼り甲斐があるなと。

プラネアールを始められて間もない頃、代表の鍋島さんには色々相談に乗ってもらいました。当時は病院や銀行、ファミレス、会社などもリアルな建物を借りて撮影していたので、それがスタジオとしてできたのは、本当にありがたかったですね。

また、ハウススタジオは当時から他にも結構あったのですが、屋外での撮影はNGというケースが多かった。そうしたNGも取っ払った形で対応してくれて。警察署や交番も、本物はまず借りられないので、当時は苦労していました。
そんな風に我々が苦労していたロケーションを、現場の需要を引き出して、一つ一つ揃えていってくれた。だからここまで成長されたのでしょうね。

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