インタビュー

interview

第八回

動画クリエイター

あごキングさん

YouTube的お笑いの先にあるスタジオ

俯瞰撮影ができる小茂根クリニックスタジオ3F

芸人の時代にすごく思ってた葛藤があって、笑いの評価ってなんだろうってことです。それ難しいじゃないですか?劇場でものすごくウケたり笑いとったりする芸人さんっていっぱいいるけどそれでも全然売れなくて、なにが正解かわからなくて辞めてしまう芸人さんが多いんです。僕もその評価がわからないので毎日稽古してたんですが、そう考えるとYouTubeって再生数や視聴者層などきちんと数字のデータが見れるから一定の評価が理解できるんです。初めて食べ放題の企画をやったのがドーナツだったんですが、それまでと比較してポーンと再生回数が伸びたんです。その数字見て「あ、食べ物系の企画って当たるんだ」って感触を掴みました。カレーの大食いチャレンジ企画やったときはホントに大変だったんですけど……途中までいいペースだったけど最後1人前くらい残って完全に食べれない状態に(笑)、でも撮影協力してくださったお店に失礼だから残すわけにはいかないし、さらにスタッフの方もそばにいてずっと応援してくれてて逆にプレッシャーがある空気の中なんとか食べ切るんです(笑)。そういう僕らのガチな姿勢にある「うまい!」とか「辛い!」とか「お腹いっぱい!」「助けて!」っていうリアクションのおもしろさってやっぱり視聴者に伝わるんでしょうね。それまではいろいろ迷走したんですよ(笑)、ハリネズミ飼ってる友達のとこ行って撮影したり需要あるのかわからず僕らのメイク動画作ったり(笑)、なにがヒットするかわからない時代は辛かったですね。チャンネル初期は行き当たりばったりだったけど、いまはある程度のデータや数字を参考にしながら企画やスタジオを選んでいます。これも本音で言いますけど、お笑いっていまでもわからないんですよ(笑)、読めばおもしろくなるお笑い教科書なんてないんですから、おもしろい基準って人それぞれだし……でも、僕のお笑いの定義ってなにも考えずに笑えるおもしろさなんです。いまのM-1とかキング・オブ・コントとかR-1とかほぼほぼ見ないんですが、そこで披露されるネタってやっぱり計算されたクオリティの高いお笑いになってるんですが、僕はそういったお笑いよりもメンバーみんなといてただただ楽しい雰囲気を伝えたいんです。僕ら工業高校ノリなんて言ってますが、みんなでワイワイした雰囲気って見てるだけで楽しいじゃないですか(笑)、それがYouTube通して多くの視聴者に伝わることができたら幸せだなぁ〜って思います。……あっ、プラネアールさんに出してほしいスタジオもうひとつありました。巨大ショッピングモール・スタジオってどうですか?(笑)ショッピングモールでみんなでワイワイ撮影したいんですよね〜。

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